最後のお出かけから帰ってビックリしたのは
遺体であっても
そこに存在してると意識できてたのに
もうキレイさっぱり無くなって
匂いすら感じなくなったコト。
「あぁホントに居なくなったンだ」と
実感せずにいられませんでした。
掃除すると掃除機に溜まるゴミの少ないコト
床やクッションに散らばる毛の少ないコト
洗濯機のゴミ取りネットに溜まるゴミの少ないコト
カートを押さなくてイイ散歩の楽なコト
車でのお出かけの荷物の少ないコト
ワンコゴハン用のお肉が、なかなか減らないコト
ワンコゴハン用のお野菜を毎回余らせてしまうコト
ペットシーツのゴミが少ないコト
私だけのお出かけで
もう片っぽの飼い主にお世話を頼むときの
申し渡しが少ないコト
…どの生活の部分にも居なくなった事実を
突きつけられて「こんなにか?」て思わずにいられません。
7㎏の小さい体でスゴイ存在感だなて思いました。

ミル君が居るおかげなのか
随分と前から覚悟していたからなのか
ペットロスというものには
なっていないと思ってます。
亡くなる2日程前と亡くなる直前に
「そろそろかな」と思った、あのとき
病院に連れて行くコトも出来たのに
しなかった
あのコの命を拾い上げようとしなかった
私に泣く資格などありません。
そう思ってるおかげで
人前で大泣きするような失態もせずに済んでます。
亡くなってから以降ずっと買い物に行くのが
一番ツラかった。
食欲を完全に失くした、あのコが
何か食べられるモノが無いかと
食品売り場を回り
棚から物を手にとっては考え
ただただ寝ているだけの姿を思い浮かべて
棚に物を戻す瞬間の虚しさに
その場にウズくまってしまいそうになった
あのツラい気持ちが鮮明に蘇って
棚に並んでる食べ物を見るのもイヤでした。
こないだの私自身の入院で
しばらく買い物に行かなくなったり
絶食なんてモンもさせられたりしたおかげなのか
今ようやく、そんなコトも思わなくなって
普通に買い物できるようになり
果物売り場でお供えを選ぶ余裕も出来てます。
居なくなって寂しくてシンドくて食欲が無いときも
正直あったけれど
強制給餌までして食べさせてたのに
飼い主が食べないなんて許されないと思って
詰め込んで食べてました。
入院中、手術する前も、した後も
採血される度に点滴の針を刺し換えられる度に注射される度に
ずっと、あのコのことを考えてました。
何をするのか分かってる人間でさえ
こんなにイヤだと思うのに
何をされるのか分かってない犬は
恐かっただろうにツラかっただろうに
よく我慢して耐えてくれたな…て思ってました。
だから私も耐えようと思えました。

君が頑張ったから私も頑張ろうと思った。
君が居たおかげで、ちゃんと頑張ろうと思う。
君が居ないの寂しいけど、これからも頑張ろうと思う。
君が残したモノが、つまらないモノにならない様に
頑張ろうと思う。
随分と後悔もしています。思っていた以上にしてます。
許してほしいわけじゃないけど謝り足りない。
それが消えたりするコトもないし消えてほしいとも
思ってはないけれど
それを抱えてズカズカ歩けるようになろうと思います。

会いたい気もあるけれど
折角、飼い主の手を離れ自由になったのだもの
何にも縛られず繋がれず自由に気ままにいて欲しいです。
もう君が使ってたリードやカラーや洋服は
ミル君が使えそうな物だけ置いて
写真に撮って捨ててしまいましたよ。
もう、ここに君を縛るモノは何もありません。
魂なんてモンがあるのか
来世なんてモンがあるのか
知らないのだけども…
あのコに願うのは、ただただ幸せに安らかに。